四気調神大論(その2)

2014/12/20 投稿

四気調神大論(その2)前回の続きです。

万物には「発生」「成長」「収斂(しゅうれん:引き締まる事)」「閉藏(へいぞう:しまっておくこと」の規則がある。

養生法に則った聖人は、この自然の規則に従って春夏には陽気を保養し、秋冬には陰気を保養する。それで生命の正常なリズムが保てる。

規則に逆らえば、災難になるが、これに従えば病気を生じない。

四季も天地陰陽が狂うと雨など降らず大きな樹木まで枯れたり、強風暴雨が集中的に襲来する。

陰陽の規則に従えば長生きできるが逆らえば早く亡くなる。

だから、聖人の養生法は病気になってからの治療法ではなく、病にならないための予防法である。

病気が発生してから、治療法を講ずるのは、
喉が乾いてから井戸を掘り
敵が近づいてから兵器を作ると同じ
すでに手遅れではなかろうか?


この項目を読んでみると、病気にいかにならないように過ごす事が重要かということを教えていると思います。

CMで「未病」という言葉を聞いたことがあると思いますが

この「未病」とは東洋医学の概念になります。

一般的には 「病気とは言えないが、健康ではない状態」と説明している場合が多いですが、私は少し違います。

「既乱を治さずして、未乱を治す」という言葉もあります。
これは、「世が乱れてから手をつけるのではなく、戦乱が起こるまでにそれを防ぐ」という意味で使います。

つまり、そんなに夜遅くまで遊んでいると病気になるから、止めておきなさいと指導するのが、未病の治療と考えます。

東洋医学では、現代の西洋医学とは違い病名が決まった=病気 ではなく、症状があれば、それは病気だからです。

養生法に精通した人が、養生法に逆らっている人をただすことが、「未病を治す」という事だと理解しています。

「未病」の考え方はいろいろありますが、このような考え方もあるということをご理解いただければと思います。


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院長 宮田徹也

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2019.9.7  更新

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